気になる!タイ現地採用の給与相場
タイで仕事を探したいけれど、どれくらい給料をもらえるのか、希望給与欄にどのように書けばいいのか、わからないことだらけですよね。
そこで、本記事ではポジション別に日本人現地採用の基本給の相場について解説します。
前提:タイでの日本人の最低賃金
タイでは、国内の雇用を守るため様々な外国人雇用に関する規制が設けられています。その中で、日本人のワークパーミット(労働許可証)取得条件として、基本給50,000THBと法律で設定されています。
ただし、BOIの認可を受けた企業などでは規制が緩められ、基本給30,000THBなどのポジションもあります。
※BOIとは…タイ投資委員会“Board of Investment”の略語で、外国からの投資を促進するための様々な施策を策定している政府機関です。BOIの認可を受けた企業では、外国人雇用に関する規制が緩められたり、税金の優遇を受けることができます。
新卒~スーパーバイザーレベル
パーソネルコンサルタント 2022在タイ日系企業 給与・福利厚生統計データより抜粋
■新卒・スタッフレベル
前提で述べたとおり、タイの日本人の最低給与が50,000THBですので、新卒の方は50,000THBが相場と考えてください。
参考までに、タイ人で日本語が話せる新卒の初任給の相場は25,000~30,000THBです。ただ“日本語ができる”だけではなく、日本の常識やコミュニケーション能力などが求められていることを意識しましょう。
2-3年企業での経験がある方は、55,000~60,000THBほどが相場です。企業が求める経験に合致していたり、英語やタイ語などの高い語学力がある場合は、より高い給与も狙えるかもしれません。
■スーパーバイザー・アシスタントレベル
後輩の面倒を見たり、小規模のチームをまとめるようなポジションになると、60,000~70,000THBほどが相場となるでしょう。
マネージャーレベル以上
パーソネルコンサルタント 2022在タイ日系企業 給与・福利厚生統計データより抜粋
■マネージャーレベル
タイ人・日本人の部下をまとめるようなポジションになると、80,000THBからが相場となります。業界知識やマネジメントスキルが求められます。
■GMレベル
GMとはGeneral Managerの略で、工場長や事業部長相当のポジションであることが多いです。GMレベルになると、100,000THB~が相場になるでしょう。
■役員・経営者レベル
役員や、タイの支店長など経営者レベルになると、100,000~200,000THBが相場になります。
選考時の給与交渉
転職エージェントを利用する際は、企業に応募する際に担当者とよく話し合って希望給与を設定しましょう。ご経験やスキルから、適切な希望給与の設定についてアドバイスいたします。選考が進んだあとに、急に希望給与を上げてしまうと、企業も決断しにくいため、最初にご自身の希望と相場について理解されることをお勧めします。
また、入社時の給与が自分の希望に達しなくても、キャリアアップした場合どの程度給与が上がるかなど、企業の面接時に聞いてみることをお勧めします。