2023.07.20タイの文化

タイ料理② 屋台料理に挑戦

観光客の方や、タイに住み始めたばかりの方で「屋台料理を食べてみたいけど、注文の仕方がわからない」という人は多いのではないでしょうか。ここでは、さまざまな屋台の種類と注文方法をご紹介します。移動式の屋台だけでなく、庶民的な食堂の場合も同じです。

タイ料理の屋台や食堂を大まかに分類すると、注文式と専門店の2つになります。注文式は、アーハーン・ターム・サンといい、オーダーに応じてその場で作ってもらう簡単メニューの店。一方、専門店は、材料やレシピが少しややこしい料理となります。どちらのタイプなのか、看板を読めば一目瞭然なのですが、タイ語がわからない人でも見かけで判断できます。

まず、注文式の店ですが、メニューはどこでもだいたい同じです。ご飯ものの一皿料理でしたら、カオパット(炒飯)、パット・カパオ(バジル炒め)、カイチエウ(タイ風オムレツ)、パット・パック・ルワム(野菜炒め)、パックブン・ファイデーン(空芯菜炒め)など。肉・魚類は鶏(ガイ)、豚(ムー)、牛肉(ヌア)、海老(クン)、烏賊(プラームック)などから選べます。たとえばカオパット・クンと言えば、海老炒飯になります。
気になる辛さについて、上の例では、バジル炒めと空芯菜炒め以外、唐辛子は入っていません。辛いものが苦手な人は、ガイ / ムー・カティエム(鶏 / 豚のガーリック炒め)もおすすめ。一皿料理は、トッピングにカイダーオ(目玉焼き)を付けることもできます。目玉焼きに火をしっかり通したい場合は「カイダーオ・スック」と言いましょう。「ペット・ノーイ(辛さ控えめ)」など辛さの指定もできます。「玉ねぎ抜き」「ご飯少なめ」などいろんな注文を付ける人もいます。おかずとご飯を別々に注文し、数人でシェアして食べることもできます。

パックブン・ファイデーン(空芯菜炒め)

ムー・カティエム(豚のガーリック炒め)

麺類では、パット・シーユー(醤油味の焼き太麺)、パット・ママー(インスタント麺の焼きそば)などがあることもあります。ママーは商品名なのですが、インスタント麺の総称として呼ばれています。日本の食堂でインスタント麺を出すことはないと思うのですが、タイではれっきとした食材になっています。
日本でも近年タイ料理が人気で、「ガパオライス」つまりバジル炒めご飯のファンも多いようですね。これは、タイ人にとっては、「何を食べようか特に思いつかないときのスタンダードメニュー」の筆頭です。ですから、注文式の屋台では一番人気の料理だと思うのですが、バジル炒めの味でその店の良し悪しがわかると言うタイの人もよくいます。基本メニューがおいしければ、その店は当たりです。

パット・シーユー(醤油味の焼き太麺)

パット・カパオ(バジル炒め)

次に、専門店ですが、代表は何といっても麺屋台。麺には、主にクイッティアオ(白いビーフン)とバミー(黄色の中華麺)がありますが、スープや具材にさまざまな種類があり、店によって異なります。テーブルに調味料(ナムプラー、砂糖、酢、唐辛子)が置かれ、好みの味にできるのもいいですね。
外国人が大好きなパッタイ(タイ風焼きそば)は、注文式の店やレストランにあることもありますが、専門店で食べるのがおすすめです。パッタイは材料が多く、専門店でないと全材料が揃っていないこともあるからです。老舗のパッタイ屋はタレにも凝っていますから、味が全然違います。ホイトート(ムール貝や牡蠣のお好み焼き風)のある店もあります。
カオマンガイ(チキンライス)のおいしい店もたくさん。店先に茹でた鶏がぶら下がっていますから、すぐ見分けがつきますね。
他にも、ジョーク(中華粥)、ラートナー(あんかけ麺)、カオパット・プー(蟹炒飯)などなど、いくらでも専門店があります。一種類のメニューに特化しているということは、それだけ味に自信があり、常連さんも多いということ。食べたいものがあるときは、周りのタイ人にどの店がおいしいか聞いてみると情報が得られるかもしれません。

クイッティアオ(白いビーフン)

パッタイ(タイ風焼きそば)

屋台料理のほんの一部を挙げてみましたが、最初から辛い料理というのはほとんどないですね。タイの人も全員が辛いもの好きというわけではなく、人によりけりなのです。
衛生面ですが、今回ご紹介した料理は全て火が通っているので、すぐに食べれば基本的に食中毒の心配はありません。ただ、材料が古かったり、氷や水、食器に菌が付着していたりしたら大変です。流行っている店を選ぶようにし、飲み物はペットボトルで買うなどして気をつけましょう。
近年は、昔ながらの屋台だけでなく、フードトラック(キッチンカー)もよく見かけるようになりました。そうした店のオーナーさんたちは、脱サラして自由な商売を始めたという人もいますので比較的視野が広く、インターナショナルなメニューのことも多いです。また、フードデリバリーアプリも充実しており、小さな食堂からも取り寄せられますので、ぜひあれこれトライして日々の食事を楽しんでみて下さい。

パーソネルコンサルタントは、タイで約30年の歴史をもつ人材紹介会社です。 タイで働きたいあなたをサポートいたします。 LINEお問合せよりお気軽にご連絡ください。ご連絡をお待ちしております。