2023.08.14タイ就職

タイの日本人の現地採用最新事情~2023年アフターコロナ版~

2023年現在のタイはアフターコロナのもと、すっかり経済活動がほぼ元通りになり、採用活動も活発化しています。今回は、タイにおける日本人の現地採用事情に焦点を当て、昨今の日本人の現地採用事情がどのように変化しているのかお伝えしていきます。

※本記事はYouTubeチャンネル【知って繋がるバンコクのビジネスチャンネル〈タイ前線〉】の投稿を基にしております。

1. 日本人の現地採用求人数が増加中

コロナ後、現地採用の日本人の求人数は増加の傾向にあります。この背景要因としては、コロナ禍による影響で駐在員の数が減少したことがやはり大きいと言えるでしょう。駐在員の減少は、日本人学校の生徒数の減少や、アパートやコンドミニアムの入居者数の減少などからも伺えます。また、駐在員で家族を連れてきていたところが単身になる等、人員を絞っているのが垣間見えるケースも。そんな動きに対して、代わりに現地採用の日本人を採用する流れが起こっているのです。
もう一つの大きな要因としては、コロナ期間が終わったことでそれまでリモートで仕事をしていたタイ人スタッフが全員出社することになったことが挙げられます。コロナ中は日本もしくは他国からリモートで統括できていたのがアフターコロナで難しくなり、そうは言ってもすぐには駐在員を送れないため、現地で日本人を探すというパターンも増えてきました。

2. 高いポジションの求人増加とポジションの変化

これまでの日本人の現地採用ポジションといえば、主に日本語でのコミュニケーションができること、そして日本語で仕事ができるといった役割が中心でした。しかし、現在はそれが変化してきています。そういったポジションの仕事はタイ人ができるようになってきつつあるため、アフターコロナの日本人現地採用で求められるのは「アジア地域全体を統括するポジション」や、「経営管理経験が求められるポジション」など、高いポジションでの求人が増えているのが現状です。そうなると必然的に求職者に対する報酬も上昇傾向になりつつあり、また、タイで働いた経験を持つ人材が「高いスキルと経験を持つハイクラス人材」として求められるケースも増えています。

3. オンライン面接による柔軟な採用プロセス

コロナ前から存在していたオンライン面接ではありますが、コロナを経た今、さらに身近なツールとなったことは誰しもが認めるところでしょう。求人数の増加とともに求職者数も増えており、オンライン面接によって距離を超えた面接が容易に行えるようになりました。
オンラインが進んだおかげで面接自体が容易になっただけではなく、採用のハードルもぐっと下がりました。オンラインで面接しようがリアルで面接しようが、ある程度同じ俎上に乗って判断されるようになったため、面接の機会も増えたのです。遠隔地からでも面接ができる環境が整ったことで、以前よりも多くの人が求職のチャンスを持てるようになりました。駐在経験者で帰った人たちが戻ってくるために面接を受けるケースもあるので、面接に臨むライバルはもはや日本全国に大勢いると言っても過言ではないでしょう。

 

まとめ

タイにおける日本人の現地採用事情は、アフターコロナのもとで変化しています。求人数の増加や高いポジションの求人の増加、オンライン面接による採用プロセスの柔軟化など、様々な要因が組み合わさって新たな採用トレンドが形成されています。これからも日本人の現地採用は増加していくことが予想されます。ますます多くの日本人がタイで活躍する機会が広がっていくことを期待せずにはいられません。

パーソネルコンサルタントは、タイで約30年の歴史をもつ人材紹介会社です。 タイで働きたいあなたをサポートいたします。 LINEお問合せよりお気軽にご連絡ください。ご連絡をお待ちしております。