【タイの水道水は飲める？】タイの飲料水・水事情
タイで生活を始める方々がまず気になるのが、飲料水についてではないでしょうか。
毎日の生活に欠かせない水をどのように確保するかは、健康と快適な海外生活を送るために欠かせない課題です。
そこで今回は、タイでの飲料水事情についてお伝えします。
タイの水道水は飲めるのか
タイの一部地域では水道水が飲用可能な場所もありますが、一般的には飲用を避けることが推奨されています。
外国人だけでなく、タイ人も同様に、水道水は飲みません。
これは、水道水の品質が安定していないことや、浄水処理の基準が異なるためです。
また、配管の老朽化や汚染のリスクも懸念されています。
そのため、日本の飲食店ではお水を無料で提供することが多いですが、タイの飲食店ではソフトドリンクと同様に有料の飲料水を注文します。
日常生活での飲料水の入手方法として、主に以下の選択肢があります。
1.ペットボトル入りの水
タイで販売されている飲料水には2種類あります。
ドリンキングウォーターと、ミネラルウォーターです。
どちらも飲料水ですが、ドリンキングウォーターは不純物を取り除いて浄水したもの。
ミネラルウォーターは山岳などで採水される湧き水をボトル詰めにした、カルシウムやマグネシウムなどが含まれているものです。
どちらもスーパーやコンビニでも購入できます。価格はブランドやボトルサイズによって異なり、500ml入りのミネラルウォーターが1本10B程度、ドリンキングウォーターは5-7THB程度です。
スーパーやコンビニで購入する以外に、オンラインで注文できるデリバリーサービスを使って、自宅へ配送する方法もあります。
Food PandaやGrab、Line Manなどのフードデリバリーアプリや、株式会社アサンサービスのオンラインショップ、各スーパーのデリバリーサービスを利用する方が多いようです。
水の消費量が多い方はコストがかかりますが、いつでも手軽に購入できることが利点です。
2.ウォーターサーバー
タイにも日本同様に、ウォーターサーバーに設置して利用できる、タンク入りの飲料水を販売している会社があります。
在タイ日本人が利用しているタイの水業者は、主に二つ。
一つ目が、スプリンクル。
自炊する方や、水筒を持ち歩く方など、お水の消費量が多い方に合う業者です。
事前にチケットを購入し、リフィル可能な大型タンクを使用して水を提供するサービス。
ボトルの回収と、新しいボトルを定期的に配送してくれるため、注文の手間が省けます。
こちらは、ボトル1本につき水18.9リットル。
3本または4本のボトルを常に自宅でストックできます。
もう一つが、信濃湧水。
少量ずつ、自身のペースで購入したい方に合う業者です。
スプリンクル同様に事前にチケットを購入しますが、配送の依頼は都度自身で行います。
また、信濃湧水のボトルはワンウェイボトルのため、自宅でボトルを処分する必要があります。
こちらは、ボトル1本につき水8リットルです。
しかし、どちらの会社でもウォーターサーバー本体の販売、レンタルは行っていません。
ウォーターサーバー以外の選択肢として、ボトル上部に取り付けて使用する電動のポンプがあります。
いずれも、家電ショップまたは、Lazadaなどの通販サイトで購入できます。
3.浄水器
住居のキッチンに浄水器を設置することで、水道水を浄化して飲料可能な水にすることができます。
キッチン用の浄水器には、シンク下に設置するタイプ、小型の浄水器本体をキッチンに置くタイプ、蛇口に直接取り付けるタイプなどがあります。
その中でも、最も日本人の利用が多いのは、シンクの下に機械を置いて蛇口を設置するタイプです。
購入またはレンタルで設置できます。
こちらはシンクに穴を開けて浄水専用の蛇口を設置するため、住居のオーナーから許可を得てから契約しましょう。
定期的に浄水器内の清掃やフィルター交換が必要ですが、浄水器業者が定期的にクリーニングに来てくれるサービスもあるようです。
日本人利用者が多い、浄水器のレンタル及び販売業者は以下の3社です。
・ポルカ・ドッツ
・タイ浄水器.COM アンシンサービス24
・ペンギンウォーター
どの業者もキッチン用浄水器の他に、洗濯機やバスルーム用の浄水器、軟水器の取り扱いがありますので、体質によってはそれらの導入も検討すると良いでしょう。
タイでの飲料水選びは、個々の優先事項によって異なりますが、特に水道水の利用には注意が必要です。
様々な選択肢がある中で、自身の生活スタイルや予算に合わせ、健康に考慮した適切な方法を選びましょう。
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