進んでいるタイのQRコード決済
日本よりも普及しているタイのQRコード決済。
残念ながらタイに旅行などノービザで訪れた際に使う事はできませんが、長期滞在なら押さえておきたい、タイで生活するには欠かせない項目の一つです。
レストランや屋台に行くと、QRコードが置いてあるのを目にすることが多くなったのではないでしょうか。タイのキャッシュレス決済普及率は2021年に60%以上となっています。これは2022年の日本のキャッシュレス決済普及率の36%と比較すると、はるかに高いことがわかりますね。この背景には2019年に政府によって導入されたQRコード決済「Prompt Pay」があります。
今回はタイでの日常生活には欠かせない「Prompt Pay」を中心に紹介したいと思います。
Prompt Payを使うには
Prompt Payを使うには銀行口座の開設が必要となります。日本人居住者が特に多いバンコクでは、銀行にジャパニーズデスクが設置されている支店も多く、タイ語、英語で口座を開設するのに不安でも安心して開設することができます。
そして口座開設に必要な書類はパスポート、ビザ、そして滞在目的別書類の3点である銀行がほとんどです。この滞在目的別書類では就労者であればワークパーミット、留学生であれば在学証明書などがあてはまります。この他にも認められている書類がありますので、是非各銀行のホームページを参照にしてみてください。
便利な点
この「Prompt Pay」によるQRコード決済ではレストランやスーパーはもちろん、クレジットカード対応していない屋台のほとんどで使う事ができます。
Prompt Payを利用するには口座を開設し、銀行のアプリをインストールするだけで使う事ができます。タイでは銀行間の個人送金は約2万円までは手数料がかかりません。これはネットショッピングでの振り込み手数料も同様です。
また、お金を受け取るためのQRコードを個々人が持っているので、友人間でご飯を食べた後などのお金のやりとりも口座番号無しでできるので簡単です。そして、タイではレシートを発行するお店が少ないのですが、QRコードで支払うと支払い完了画面が自動で画像として、写真フォルダに保存されるので、レシート代わりになります。
そして、タイで買い物するときに注意すべきと言われているのが、おつりの確認。特に屋台など、おつりを受け取った時に正しいかチェックが必要ということもよくありますが、QR決済ならその心配はありませんね。
注意すること
とても普及しているQR決済ですが、注意点がいくつかあります。
・QR決済に対応していない、モーターバイク・トゥクトゥク・タクシーがある
→特にモーターバイクは切りの良い値段設定が多く(長距離移動は除く)、20バーツ紙幣1枚など現金の方が手軽で現地のタイ人も多くが現金で支払っている印象があります。そのため、QR決済が普及しているからといって現金をまったく持ち合わせていないと、ドライバーもおつりの細かいお金がなく、やりとりに困ることがあります。
・セブンイレブンではPrompt Payが使えない
→タイで一番多い店舗数を誇るコンビニのセブンイレブンではpronpt payが使えません。代わりにタイの大手携帯キャリアのtrueが運営するオンライン決済サービスを使うことができます。またクレジットカードの利用は200バーツ以上の会計のみとなっているため、注意が必要です。
・銀行のアプリのシステム障害、通信障がいがあると使えない
→頻繁に通信障害があるわけではありませんが、携帯ばかりに頼ることも注意が必要です。
・日本で展開しているQRコード決済サービスとは違い、ポイント付与・還元はない
→各銀行が提供しているアプリ内でのサービスのため、ポイント付与・還元はありません。
ぜひQRコード決済を活用して、タイ生活を快適に過ごしましょう!
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