2024.08.18タイの文化

意外と覚えやすい、日本語にも通じる仏教用語

タイの仏教用語のほとんどが古代インドのパーリ語やサンスクリット語が由来とされ、いわずもがな習得が困難な言語です。しかしタイに長く住んでいたり、短い期間であってもタイの人と話す機会が多かったりすると、日常会話の中に仏教用語が登場し、難しくて戸惑うことがあります。
しかし、難しい仏教用語であっても基本的な単語は、パターンを知れば(漢字の当て字を取り入れた)日本語に繋げやすくなります。ざっとした説明ですが、1)濁音と半濁音の逆転、2)あ行とお行の逆転、3)タイ語ならではの語尾に置換、がポイントです。

・プット⇒ブッダ(仏陀)

半濁音の「プ」と濁音の「ブ」が逆転。実際には「プラプッタチャオ」と呼ばれることがほとんどで、プットの末子音は消えかかっています。日常会話では「パプタチャオ」と聞こえます。ちなみに仏像は「プラプッタループ」で、発音的には「パプタループ」

・モントン⇒マンダラ(曼荼羅)

「お」が「あ」に、語尾はタイ語にありがちは「ん」に置換。バンコク西部ナコンパトム県の仏教施設「プッタモントン」が日本人にもよく知られています。ただ、タイ語でも「マンダーラー」という単語はあります

・ニッパーン⇒涅槃

タイ語のニッパーンの語源は、パーリ語で「ニッバーナ」、サンスクリット語で「ニルバーナ」。タイでは「Nirvana」という建売住宅をよく見かけます

・ロジャナ⇒ルシャナ(盧遮那)

パターンを読まずともすぐに分かる例で、在タイ日本人がロジャナと聞けば「ロジャナ工業団地」。日本ですぐにイメージされるのは、奈良の東大寺の「盧遮那仏」でしょう

ほか、仏教というよりバラモン教(ヒンズー教)として知られている三大神も

・プラプローム⇒ブラフマー:プロームの部分がブラフマー、「プラ」は神仏の意味
・ウィッサヌ⇒ビシュヌ:タイ人男性の名前としてもよく聞きます。ビシュヌの妻のラクシュミーも、タイ人女性の「ラッサミー」という名前に当てられます
・シーワ⇒シヴァ:タイではむしろシヴァの息子のガネーシャ、タイ語で「プラピカネート」が人気

日本人にエラワン祠として知られるバンコク都内ラーチャプラソン交差点の神は「ブラフマー」です。タイ語で説明するときエラワンでは通じにくく、プラプロームと言った方がよいでしょう。発音的には「パプーム」と聞こえます。

日本人にとって、多少のパターンを知るだけで基本的な単語が理解でき、もっと知りたくなってくるのがタイの仏教用語です。

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