2025.02.22タイの文化

挫折しないタイ語学習!音楽で楽しく学ぶ声調マスター法

タイ語学習では、日本語と全く違う発音が大きな壁となってしまう人も少なくないでしょう。その壁を突破する一つの手段として、音楽は非常に効果的なツールとなり得ます。筆者の経験では、特にタイ語の習得過程で、音楽の活用が大きな転機となりました。

当初は一般的な会話集や教材を使用していましたが、タイ語特有の声調の習得に苦心して一時は挫折しかけました。しかし、タイの音楽を聴き始めたことで、学習方法が大きく変わりました。歌詞を自分なりの方法で書き起こし、それを繰り返し歌うことで、自然とタイ語の音感が身についていったのです。もちろん、その時は言葉の意味もわからないままでしたし、後日歌っている最中に「あ、この歌はこういう意味だったんだ」と気づくこともありました。

特に効果的だったのは、気に入った曲の歌詞をアルファベットやカタカナで書き起こす方法です。正確な表記法にこだわらず、自分が理解できる形で音を記録し、その文字(記号)を見て音を思い出せるようにすることで、より実践的な発音の習得につながりました。

こうした経験から、タイ語学習においては教科書的なアプローチだけでなく、音楽などの文化的要素を取り入れることで、より自然な言語感覚を養えることがわかりました。現在では、YouTubeなどでタイの音楽に触れる機会が多くあります。これらを積極的に活用することで、より効果的なタイ語学習が可能になるでしょう。

また、タイ文字も同時に学習することをお勧めします。一見すると蛇がのたうち回っているような文字ですが、44個の子音字、14個の母音字、4個の音節文字、そして4個の声調符号からなっています。つまりは発音記号ともいえますので、もし聞き取れなかった場合でも、書いてもらえば意味がわかります。そして、タイ人とのチャットやメッセージのやりとりも大いに役立ちます。会話では、聞き取れなかったり、ついていけないことがあっても、文字ならば焦らずに読み、わからなければ意味を調べてから返信できます。こうしたことを繰り返しているうちに、抵抗感も自然と消えていくでしょう。

タイの音楽ビデオを視聴しながら耳を慣らし、表示される文字を目で追うことで、自然と言語感覚が身についていきます。好きな曲を通じて学ぶことで、タイの文化や感性にも自然と触れることができ、より深いレベルでの言語理解につながります。「習うより慣れろ」という語学学習の基本に沿ったこの方法なら、楽しみながら着実にタイ語を習得していけるのではないでしょうか。タイ語学習の旅に、ぜひ音楽という心強い同伴者を加えてみてはいかがでしょうか。