2025.01.24

採用

タイのキーワードで考える面接

皆さん、面接は好きですか?
受ける側も緊張して大変ですが、する方も大変ですよね。対象者が少なければ少ないで気を揉み、多ければ多いで選考に時間も神経も体力も注いでハードワークとなりますし。しかも、母語が異なる相手とはネイティブ同志とはまた違う気も遣います。とはいえ、適当にしてしまうと後悔するのも面接。適当でもいい人に入って活躍してもらえれば万々歳ですが、「こんなことになるとは……」と頭を痛める採用になってしまった場合、どうして見抜けなかったのか、と心底悔いる羽目になります。面接で全てを見られるわけではないですが、少しでも後悔を減らすためのヒントを考えてみたいと思います。

●チューレン(あだ名)・チューチン(本名)

アイスブレイクにも英語や日本語の会話力を測るのにもお勧めしたいのが、名前の「意味」を尋ねることです。タイの方は一般的に本名と別にあだ名を持っていますので、その片方でも両方でもいいと思います。技術的なことや専門的なことは知らなければ質問に答えられず、インタビュアーとインタビュイーの間の空気が一層強張ったものになることもありますが、自身の名前については皆がよく知っているはずです。自身の名前について、命名の法則や関連する語・由来を説明したり、エピソードを紹介してくれたり、比較的会話を膨らませやすい質問ですので是非お試しください。

●サヌック(楽しい)/マイサヌック(楽しくない)

タイの人たちにとって「楽しい」という価値はとても大事なことです。それは、仕事においても同じです。どういう内容の仕事やどういう雰囲気の職場が楽しいと思うのか、またその逆でどういう条件・状況の時に楽しくないと思うのかを聞いておくことは、応募者にとっての期待外れからの早期退職のリスクを避けるために大事です。人によって楽しさを感じる要素はまちまちです。挑戦できる環境や成長の実感を得られることを楽しいと思う人もいれば、変わらないルーティンを確実にこなすことに楽しさを感じる人もいます。とにかくいい人や能力の高い人を採りたいと気持ちがはやるのも分かりますが、急いては事を仕損じる、ということにならないように、応募者の求める「楽しい」が社内や募集ポジションにあるのか、将来的にも提供し続けられるのか、というマッチの具合をしっかり点検したいものです。

●サバーイ(楽・快適)/マイサバーイ(快適でない)

細部までよく決まっている規律的な環境一つをとっても、それをきちんとしていて気持ちいいという人もいれば、縛られているようで不快だという人もいるものです。また、あまり細かいことで注意したり叱らないようにしていたら、それを優しい・強圧的でないと好む人もいれば、いい加減でグダグダ、調子に乗る同僚も出て来るのでどうにかして欲しいと訴える人もいたりして、一つの態度をめぐる快不快もやはり人それぞれです。サヌックとサバーイには重複する領域もあり得ますが、サバーイはサヌックと並ぶタイの人にとって大事なポイント。ミスマッチをなるべく減らすために各々確認しておくことをお勧めします。

●ブア(飽き飽きする・うんざりする・退屈する)

「楽しくない」ということとも関連してきますが、このブアという言葉が仕事に関連してタイの人の口から出てきたら、退職に向けてのフラグが立とうとしている、あるいは既に立っている、と言ってもいいでしょう。将来そのカギとなりうる要因が、人間関係なのか、評価なのか、裁量なのか、報酬なのか、それは人それぞれだと思いますが、各々の生活や価値観があるので、その善し悪しを判断するのではなく、目の前にいる応募者が入社後に退職を考えうる状況をしっかり聞き取り、会社やチーム・ポジションと合うのか合わないのかはきちんと見極めたいものです。

タイでの採用についてお困りごとがございましたら、ぜひパーソネルコンサルタントにご相談ください。担当営業が丁寧にお悩みをお伺いいたします。

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