2025.03.17

企業マネジメント

社内研修・セミナー

タイへの赴任時に気を付けること 

今回は、パーソネルコンサルタントでもタイへの赴任前研修・赴任後研修「異文化から紐解くタイ人マネジメントの極意の講師を務めていただいている山下先生に、タイへの赴任時に気を付けることを伺います。

 

※本記事はYouTubeチャンネル【知って繋がるバンコクのビジネスチャンネル〈タイ前線〉】の投稿を基にしております。

タイ赴任前研修・赴任後研修とは?

これから赴任する方、および赴任したばかりの方にタイについて伝える研修のこと。日本で個別に企業に訪問して研修するものと、いろんな機関が集まって行う集合研修があります。
山下先生は、自身が赴任された際に自身の成功体験をそのままタイ人へ伝えていましたが、「タイ人スタッフから見た日本人駐在員」という研修を受けたことをきっかけに、充分に伝わっていないと気が付きました。赴任前研修は、そのときから書き留めるようになったタイ人の価値観や行動をメモしたものが基となっています。

タイ赴任で気を付けること

1.目的をクリアにする
タイに赴任するにあたって、自分のミッション・やることをもう一度整理し、目的をクリアにしましょう。また、内示を受けた方はタイのいい面だけ教えられて来られることが多いですが、タイの人々はどんな価値観を持っているのか、タイのことを理解しようという気持ちをもって臨みましょう。

2.駐在員のミッションの変化
以前の駐在員のミッションは、製造業などの分野で自身が培ってきたノウハウをタイ人へ伝えることでした。しかし、現在タイが著しく発展する一方で日本のプレゼンスが低下してきているという状況のなかで、これからの駐在員のミッションは、新しいビジネスモデルを作って発展させていくというものになってきています。このようなタイの現状と、駐在員が求められるミッションが変化してきていることを理解することが重要です。

3.タイ人の心をつかむ
日本のビジネスでは、規則や会社のルールを前面に出してマネジメントすることが多いですが、タイ人はそれに慣れていません。タイ人は会社全体をひとつの家族のように捉え、マネージャーに良き父・姉・兄であってほしいと考えます。ビジネスでタイ人スタッフとより良い関係を築くには、「タイ人の心をつかむこと」が重要なのです。具体的には、福利厚生で社員旅行へ行く、クリスマス会を開催するなど。人間的に豊かであると感じさせ、この人についていきたいと思わせること、これが「心をつかむ」ということです。

最後に

様々な事情で赴任前研修が受けられなくても、インターネットでタイについて多くのことを知ることができます。駐在員自身、駐在員に帯同する家族のためだけではなく、タイ人スタッフのためにも、少しでもタイについて理解しましょう。
ASEANのなかでタイは日本企業のベースキャンプであり、日本企業にとってタイと良い関係を作っていくことは重要です。現在、日本企業はタイから付加価値のあるビジネス・人材をつくることを求められています。駐在員の方は、これからはタイを下請けとしてではなく、共に作る、「共生」というモデルをタイの方と共に作っていってほしいと思います。

山下先生が担当するセミナー「異文化から紐解くタイ人マネジメントの極意は対面・オンラインにて定期的に開催されております。興味がございましたら、ぜひ最新のセミナー情報をこちらからご確認ください!

 

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