12月20日に弊社では社員教育の一環としてTOYOTA社のバンポ―工場見学を行いました。今回は常に日系企業として世界の第一線に立つTOYOTA社の生産拠点である本工場を実際に目で見ることが出来る素晴らしい機会となりました。
担当者挨拶、TOYOTA社紹介ビデオ、見学にあたり説明、注意事項
工場見学が始まる前に、ホールでTOYOTA社の担当者から挨拶があり、10分弱ほどのTOYOTA社のタイでの事業や取り組みを紹介する動画が流れました。
企業理念やタイにある3つの工場の概要、TOYOTA社の誇る技術力、持続可能な価値創造への取り組みが明確に伝えられました。バンポー工場の敷地面積は2,560,000平方メートルもあることや組み立て工場では一台の組み立てにかける時間がわずか55秒であること、独自の*TPSという生産方式を適用していることなど驚きにあふれていました。
続いて、工場見学に向けた説明があり、工場内で見学者だと区別がつくように赤い帽子と見学中の説明を聞くためのトランシーバーが支給されました。帽子はいただくことができとてもいい思い出の品となりました。
*TPSとは、TOYOTA Production Systemの略称で生産ラインの7つのムダ(作りすぎ、手待ち、運搬、加工、在庫、動作、不良を作る)を徹底的に排除するために確立されたトヨタ生産方式です。可能な限り在庫は持たず、「必要なもの」を「必要なとき」に「必要な量」だけ供給するという考え方です。
組み立て工場見学
説明があったホールから車で組み立て工場に移動し、工場内を上から見学できるキャットウォークのようなところで案内していただきました。自動車が人とロボットの共同作業によって段階的に組み立てられていく様子を目の当たりにし、壮大なスケールに圧倒されました。型の異なる部品を扱う際、人が誤ってしまわないようにセンサーとランプで通知する機械があり、そこに人間と機械の共存を垣間見ました。工場内にからくりエリアという電気や人の力を使わず重力の上から下に落ちる力を使って部品を移動させる仕掛けがあり、電気を使わない持続可能性をもち、尚且つ日本らしさが組みこまれていて感激しました。他にもインスペクション道場(検品)やスキルリフレッシュメントエリア(技術、知識のアップデート)など、製品の品質向上に向けた取り組みが徹底されていて、本当に素晴らしかったです。
質疑応答
見学が終わると質疑応答が行われ、様々な質問が活発に飛び交いました。タイ人比率やタイ人幹部比率の高さ、福利厚生の手厚さ、契約社員にも賞与が与えられることなどから、TOYOTA社が従業員の幸福と働きやすさを重んじていることを知り、好印象を受けました。従業員のモチベーションマネジメントとしても効果的だと思いました。
まとめ
見学に参加した社員は皆この貴重な経験を通じて、今後の仕事や学びに対するモチベーションが高まりました。また、製造業のお客様とお仕事させて頂く上でのとてもいい業界理解の機会にもなりました。
弊社ではスタッフの教育としてこのような工場見学を定期的に行っています。